4月24日、長野検察審査協会第60回定期総会に出席しました。古道めぐりウォーキ
ング開会式に出席してから飛んで行ったため、だいぶ遅れてしまいましたが、栄村の
保坂支部長にもご出席いただき、お元気な姿を拝見し安堵いたしました。東日本大震
災の陰に隠れてしまいましたが、長野県北部地震では、震度6強を観測した栄村を中
心に大きな被害が生じ、今も避難生活を送られている方がおられます。保坂支部長の
お宅も応急危険度判定の黄色(要注意)とされ、県知事賞を受賞している肉牛たちが
いる牛舎の1棟がつぶれてしまい、かわいそうなことに、そこの牛たちは死んでしまっ
たそうです。先日視た報道番組では、栄村の皆さんが、ご自身がたいへんな状況に
あるにも関わらず、「東北の人達のことを思えばこのくらいは・・・」と、口をそろえて控
え目だったことが強く印象に残っています。こういう心根の素晴らしい方々が困らない
よう、ご本人たちが声高に主張しなくても対応するような政治を行わなければならな
い、という思いを強くいたしました。また、ただでさえ過疎化が進んでいる状況から、
今後も栄村に住み続けられるような支援を早急に実施するよう働きかけてまいります。
懇親会の席では、坂田会長から、毎年行っている栄村での「山菜狩り」を今年も実行
し、栄村に貢献し応援しよう、とのご挨拶がありました。私としては、地元で、所属す
る長野篠ノ井ライオンズクラブ主催の「スプリングフェスティバル」が南長野運動公園
で開催される日と重なってしまいましたが(5月29日)、今回は、被災地に元気を!と
いう観点から、栄村を優先させていただきたいと思います。(担当委員会の副委員長
なのに申し訳ありません。ご理解のほど、お願いいたします。)
最近、自粛ムードが漂い、「観光」「消費」が停滞しております。確かに、大震災の事
を考えれば、「そんな気には到底ならない」と、いうのが本音だと思います。しかしな
がら、皆が旅行・消費を控えれば、日本経済にも多大な影響を与え、地方も衰退し、
結局のところ被災地・被災者のためにもならないと思います。少なくとも、被災地に
お金を落とす観光は、ぜひ実行していただきたいと、お願い申し上げます。
※ 検察審査会とは、「起訴独占主義」(被疑者の起訴・不起訴を決定する権限を検察官にのみ与えること)を補完し、司法に国民の良識を反映させるため、検察官の不起訴処分が妥当か否かにつき、選挙人名簿から「くじ」で選ばれた11名の審査員が判断する制度です。検察審査協会は、審査員を卒業した方で構成された団体で、検察審査会制度の存在を広く国民に周知させることを目的に活動しています。私も平成14年に審査員を経験し、現在、協会の篠ノ井支部長を仰せつかっています。