8月17日(水)、長野市議会9月定例会において、住民グループから出された、市役所
第一庁舎・長野市民会館の建替えの是非を問う住民投票条例案と、その趣旨を汲ん
だ上で、よりわかりやすく、正確に市民意見を反映でき、かつ、議会の賛同を得やすい
内容とした、我々政信会と市民ネットの6名が共同で提出した住民投票条例案が、共
に否決されました。
否決すべしとした総務委員長報告に対して、多くの反対討論がなされましたが、その
熱い思いも、「住民投票は認めない」と決定した最大会派の「数の論理」を覆すことは
出来ませんでした。私も会派を代表し、ポイントを絞って、「要は、建設に賛成か反対
かではなく、市民の意見を聞く気があるか、聞く気がないかなのです」と、建設賛成イ
コール住民投票反対という誤った認識に立ち条例案に反対している最大会派の皆さ
んにご再考を求めるべく、反対討論を行いましたが、既に会派の縛りの中で考えるこ
とをやめてしまった議員諸氏に伝わることはありませんでした。
市政は、市民から直接選挙によって選ばれた市長と議会の二元代表制の下に行われ
るのが通例ですが、その両者が市民の意見を代弁していない、と市民の皆さんが疑問
を持たれた時に、それを補完するため、地方自治法第74条第1項の規定により直接民
主主義を認めているにも関わらず、「議会で既に決めたことだから」と市民意見を封殺
することは、法の趣旨にもとり、民主主義の否定につながりかねない大問題です。長野
市議会の過半数を占める最大会派・新友会以外の全ての会派は、その趣旨を理解し
住民投票条例の制定に賛成したにも関わらず、「理解出来ない」最大会派が過半数を
占めているが故に、この結果になったことを、本当に残念に思います。
総務委員会において、否決する理由として、自分たち議員も選挙によって選ばれてお
り、文句があればリコールすることも出来るのだから、住民投票の必要はない、と豪語
された委員もおられました。そこまでの争点にするつもりなど全くなく、ただ市民意見を
聞くべきと考えた私としても、「数の論理」で今後の長野市政が市民合意を無視して行
われることがないよう、市民意見を無視する会派が過半数を占めないよう、全力で選
挙戦を戦い抜く決意を新たにいたしました。
議員活動に全力を尽くしたため選挙戦では出遅れておりますが、あと一ヶ月、遅れを
取り戻し、皆様のご期待にお応えする結果を残すべく、頑張ってまいります。