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postheadericon アメリカ大統領選挙・トランプ氏勝利に思うこと

激戦のアメリカ大統領選挙において、大方の予想を裏切りドナルド・トランプ氏が当選し、次期大統領に決まりました。イギリスのEU離脱と同様、世界中の人々が、行き過ぎた自由貿易による格差と貧困、それらを遠因とするテロや戦争に対し、不安と怒りを募らせている結果と考えます。

いずれにしても、アメリカの将来を決定するのはアメリカ国民であり、日本としては、その結果を受け止め対策を講じる以外にはありません。むしろ、既定路線の転換を主張するトランプ氏が次期大統領となることを、我が国の対米依存・新自由主義的貿易の在り方を見直すきっかけとする好機であると考えます。

ところが、残念ながら、安倍政権は、明確にTPP反対・来年1月20日の就任初日に協定からの離脱を宣言しているトランプ氏が次期大統領と決まった翌日に衆議院でTPP承認案を強行採決してしまいました。外交上非礼であり、無意味としか言いようのない拙速ぶりに唖然とします。与党は「再交渉に応じない決意を示した」等とわけのわからないことを述べていますが、協定自体に反対している相手に対して再交渉に応じないと言っても意味不明です。むしろ急いで参加したがっていることを示すのは、アメリカ側から「承認して欲しければもっと譲歩しろ」と言われるだけに決まっているのに、そんなこともわからずに不透明となった新米政権相手に外交交渉ができるのでしょうか。

そんな中、自民党の鈴木憲和衆議院議員は、TPP反対を公約に初当選したことを理由に採決を棄権しました。反対にまわるべきではありますが、この安倍独裁政権の圧力の下、信念に従った行動をとられたことに敬意を表します。

今後、防衛・貿易を始めとする国家の在り方を考え、国益・国民益をいかに守るかの正念場を迎えることになります。日本の在り方は主権者である日本国民が決めることです。共に考え行動してまいりましょう(^-^)。

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