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Archive for 7月 3rd, 2011

postheadericon 虫送りについて2

どうしても、虫送りは普通に行われるもの、との感覚なもので、解説が全然足りません

でした(^^ゞ。

虫送りとは、害虫による農作物の被害が生じないよう、捕まえてきた虫を虫かごに入

れて村の外まで送り、(東横田では)岩野橋から千曲川に流し五穀豊穣・病害虫被害

防止を祈る行事のことです。虫かごを流すと同時に、子ども達一人ひとりが麦わらで

作った「たいまつ」に火をつけて(虫をおびき寄せる意味で)土手を走り、岩野橋の半

ばを過ぎたあたりの千曲川に、橋からたいまつを落として流します(昔はまた違った

やり方だったそうです。)。

東横田の虫送りでは、虫かごも立派なものを作った上、虫を白い布で丁寧に包み、

更級横多神社・観音寺の二か所でお祈りしていただいた上で行事を行うという、到底、

害虫」に対する扱いではないあたりが、稀有なのだそうです。

今年も8月4日に行われますので、ご興味のある方は、ぜひ、ご見学ください(^-^)。

postheadericon 虫送りについて

アップが遅くなりましたが、6月17日(金)、東横田のPTA地区懇談会にお呼びいただき

ました。講師として、東横田の「虫送り」についてご研究いただいている若槻小学校長の

宮下健司先生にお越しいただき、東横田の虫送りが、いかに貴重なものかとのご講演

いただきました。虫送り自体が貴重な伝統文化である上に、東横田で行われている

虫送りは、虫を送り出すにあたって極めて丁重な扱いをしており、他には例のない特色

がある、とのご講演をいただきました。東横田に生まれ・育ち・在住している自身として

は、虫送りは「当たり前に行われ」「こういう手順が普通」という感覚でしたが、改めてそ

の意義を解説していただき、驚くと同時に、故郷(ふるさと)に対する誇りを新たにさせ

ていただきました(お母さん方から、こういう話は子ども達にこそ聞かせたいとのご意見

がありました。)。

地元の人間としては当たり前のことが、「外からの視点」により、貴重な事だと気付かせ

ていただく有意義な機会になりました。子ども達が、故郷に誇りを持ち(つまりはそこで

育った自分自身に誇りを持って・自分の存在価値に自信を持って)成長していける環境

作りのためにも、こうした歴史・文化・伝統を末永く続け、その意義を説明していける環

境作りをしていきたいとの思いを新たにしました。